ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書
~なぜ学び、なにを学ぶのか~


今回のテーマはズバリ「なぜ学び、なにを学ぶのか」である。
なぜ、国語を学ぶのか。数学なんか勉強して、なんの役に立つのか。
英語なんか翻訳機があればいいじゃないか。物理を知って、なにが変わるというんだ。社会のことなんて、どうでもいいじゃないか。

そんな思いは、この特別講義の終了後、すべて吹き飛んでしまうだろう。
16歳のきみたちは、もう子どもではない。
そして残念ながらまだ、大人ともいえない。
子どもの季節が終わり、大人の人生が始まったいま、きみたちに本書を贈りたい。

この一冊には、きみの人生を変えるパワーがある。

龍山高校 特進クラス担任 桜木建二

7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部:著


23刷 累計35万部
「全国学校図書館協議会選定図書」に選定されました。


講談社 
定価(税込):819円 ISBN:978-4-06-214095-9

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きみたちはなぜ、勉強しているのだろう。
青春の貴重な一ページを、どうして勉強なんかに費やさなきゃいけないのだろう。
16歳といういまこそ、真剣に考えてほしい。
自分が勉強する理由、そして自分が勉強するものの正体を。
当代きっての特別講師7人が「なぜ学び、なにを学ぶのか」に答える特別講義、
ついに開講!

三田紀房


【7人の特別講師紹介】
 大学関係者、また国語、数学、英語、理科、社会などのスペシャリスト、それぞれの分野に造詣の深い文化人・知識人など7人のベストセラー作家陣の特別講義を通じて、「学ぶとはどういうことか?」というテーマを多角的に考え、「16歳」の若い読者たちへ鮮烈なメッセージを送ります。


1.金田一秀穂/国語……ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授。祖父・金田一京助、父・春彦に続き、日本語研究を専門とする。主著『新しい日本語の予習法』(角川書店)

2.鍵本聡/数学(計算問題)……大学進学塾「がくえん理数進学教室」代表。関西学院大学、滋賀県立大学非常勤講師。生徒の立場に立った独自の学習法を探求。主著『計算力を強くする』(講談社)

3.高濱正伸/数学(図形問題)……「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」代表。算数オリンピック決勝解説委員。主著『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)

4.大西泰斗/英語……オックスフォード大学言語研究所客員研究員を経て、東洋学園大学教授。イメージを重視した画期的英語教育で注目を集める。主著『ネイティブスピーカーの英文法』(研究社)

5.竹内薫/理科(物理)……科学作家、理学博士。「湯川薫」の筆名でミステリー作家としても活躍。最近はテレビのニュース番組にも活躍の場を広げる。主著『99・9%は仮説』(光文社新書)

6.藤原和博/社会……杉並区立和田中学校校長。東京都で民間人初の公立中学校長に就任。自ら開発した実践的授業の〔よのなか〕科を推進。主著『人生の教科書〔よのなかのルール〕』(ちくま文庫)

7.石井裕之/課外授業(心理)……パーソナルモチベーター、セラピスト。催眠療法やカウンセリングの施療経験をベースに独自のセミナーを指導。主著『なぜ、占い師は信用されるのか?』(フォレスト出版)


【本文内容紹介/目次】

【開講の辞】桜木建二 ナビゲーター
なぜ学び、なにを学ぶのか

【1時限目】国語/金田一秀穂 気鋭の日本語学者
絵筆のように言葉を使おう
ほんとうの「国語力」を身につけるために       
●国語という科目の「厄介さ」/「国語力」というあいまいな言葉/言語能力とコミュニケーション能力/大学教授より近所のオバチャンのほうが優秀?/大切なのは「美しさ」よりも「正しさ」/一枚の絵を言葉で書いてみる/数式や地図を言葉にしてみる/とりあえず「本の形をしたもの」を読む/文体ってなんだろう?/若者言葉は悪いのか?/日本語の得意分野と苦手分野/言葉とは覚えるものではなく、考えるもの/金田一先生へ5つの質問

【2時限目】数学(計算問題)/鍵本 聡 計算力の達人
数学力とは「真実を見抜く力」だ!
数学は社会に出てこそ役に立つ       
●理解するだけでは点にならない/解答という果実の育て方を学ぼう/数学力ってなんだろう?/「計算視力」を鍛えよう/計算視力とは暗記力とひらめきの産物/数字にはキャラクターがある/数学が苦手な生徒は姿勢が悪い/リズムに乗って計算していこう/その問題の「ジャンル」を考える/やる気が出ないときはファミレスで勉強/数学はホームラン科目だ/数学を通じて人生を語りたい/受験ほど感動的な体験はない/鍵本先生へ5つの質問

【3時限目】数学(図形問題)/高濱正伸 行列のできる塾講師
数学が「見える」ってナンだ!?
数学に必要な「見える力」と「詰める力」 
●数学における最大の壁とは?/数学の「見える力」と「詰める力」/「見える力」を磨くために/「詰める力」を伸ばすには/「できなかったこと」を復習するノート術/ノートは一気に写す習慣をつける/数学が嫌いな人なんていない?/数学力と国語力の関係/現実の厳しさを知ること/高濱先生へ5つの質問

【4時限目】英語/大西泰斗 「感じる英語」の提唱者
考える前に、感じてみよう!
英語の「感じ」をキャッチする
●どうして英語が使えないのか/ホントの「英語」との出会い/英語は「並べる言葉」。パターンに感覚が通っている/英語が苦手な原因は?/表現の感覚を深く知る/教科書を飛び出せ/「問題」だということを忘れてみる/ きみの未来は「違和感」の中にある/ 大西先生へ5つの質問

【5時限目】理科(物理)/竹内 薫 ベストセラー科学作家
紙飛行機で「世界」が飛べる
理系のやわらかアタマをつくるために                         
●小学生のころ、理科は楽しかった!/理系離れの原因はどこにある?/科学に興味を持つために/理系の「型」と「型破り」とは?/日常生活に「仮説と検証」を/「99・9%は仮説」の意味/人間の知識の限界はどこにある?/人生観を変えてくれる物理学/科学の目でニュースを読もう/「僕は頭が悪い」も仮説にすぎない/もっと物理を極めたい人へ/竹内先生へ5つの質問

【6時限目】社会/藤原和博 教育改革の旗手
「情報編集力」を身につけよう
自分の「経験値」を高めるために                        
●〔よのなか〕科とは?/現代社会の諸問題を考える/「正解がひとつではない課題」に取り組む/「情報処理力」と「情報編集力」/ひとりで解決しようとしないこと/ナナメの関係をつくろう/生きるためのバランス感覚を/夢よりも大切な「クレジット」/テレビとケータイを切る勇気を/藤原先生へ5つの質問

【課外授業】心理/石井裕之 カリスマ・セラピスト
「自分という他者」を味方につけよう
モチベ—ションをキープする心のトレーニング 
●「コールドリーディング」ってなんだ?/「自分という他者」を意識してみる自分を信じ込ませるテクニック/「大丈夫だ」と思うほど不安になってしまう/ニセ占い師に学ぶ心理テクニック/きみの部屋は「合格する人」の部屋か?/「合格圏内の人」として振る舞う/「早く受験地獄から抜け出したい」ではうまくいかない/「数学が苦手」は強みにもなる/自分の得意分野をつくるには/否定形の言葉は使わない/根拠がないからこそ自信なんだ、という発想/どうしてクラスで友達ができないんだろう?/勉強を持続させる究極の裏テクニック/これから受験を迎えるきみたちへ/石井先生へ5つの質問

【巻末資料】 社会における「16歳」のポジション


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